オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.35 2005年11月発行

今は無きトンゴ山

お茶畑からこんにちは!

今年も一年間ありがとうございました。

みなさんこんにちは!11月に入り携帯を替えにちょこっと名古屋から戻ってきた次男や、部活がなくて早く帰ってきた四男を捕まえて、稲刈り、脱穀、籾すりを終わりました。

この後は、来年の新茶に向けて秋冬番茶後に伸びた芽を刈り落とし、ならして行きます。

お茶刈りと違いずーっと機械を持って油が切れるまで刈り続ける結構ハードな仕事です。

私はこの後は大抵、鍼のお世話になります(笑)

それが終われば山に入り、背丈ほどの草を刈り、束ねて運び出し、切って畑に敷きます。

あっ!その前に草取りもします。

他のお茶農家は冬の間は農閑期になりますが、私達にとっては土作りのとても大切な忙しい時期でもあります。

今年は義弟が主人とならしをしてくれています。

今日も奥深いあの火剣山に登りならしをしていたら、義弟がいきなり立ち止まり指をさすのでそちらを見ると柿の木の下に大きなイノシシが!!

しばらく、二人がならしをしているところを見ていたそうです。

その話を聞いて「わ~~!すごいニホンカモシカの次はイノシシ!やっぱり山奥だもんね。これ通信に書こう~っと!」と興奮気味に言った私に「今では町中にも現れているんだから山奥に出たくらいでは話題にならないな(笑)」と笑っていました。

家の周りでも飛行場や第二東名の工事によって獣がどんどん人の前に現れています。

 

『新、食べるな危険!』が発行されました。

講談社より「食品と暮らしの安全基金」著『新、食べるな危険!』が発行されました。

今回も家のお茶を紹介して頂いています。ありがとうございます。

…と、それは横に置いておいて!

「食品と暮らしの安全基金」さんに通信販売用の写真を以前から頼まれていていました。

あまり表に出せるような二人ではないので渋っていたのですが、このようにお世話になりっぱなしなので、そうばかり言っていられなくて、お茶畑で写真撮影をしました。

カメラマンはお手伝いをしてくれている桜井さんです。

桜井さんは畑に入った途端「わあー!本当にふわふわだね。私もぐっちゃうよ。」と畑の土のふわふわに驚いていました。

いつも当たり前に入っていたお茶畑なのに桜井さんの一言に改めて「本当、ふわふわだ……気持ちいい!」と思わず思ってしまいました。

最近は乗用のお茶刈り機も増え、化学肥料と農薬を入れている余所の茶畑は土が益々カチンカチンのようです。

主人は桜井さんに「家の畑はすぐに敷いた草も分解されて土になってしまうけど、余所の畑はいつまでも敷いた草が残っている。」と説明をしていました。

桜井さんいわく「杉本さんの畑は体重制限があるね(笑)」と……皆さんも一度、ふわふわな畑に遊びにいらして下さい。

そして、草取りを一緒に取りましょう……なんてダメですか?

桜井さんには「実物以上にきれいに細く撮ってね。」と頼み、「食品と暮らしの安全基金」の担当者さんには何枚もお送りして、『一番いいのをう~んと修正してきれいにして載せて下さい。よろしくお願いします。』とマジでメールをしました。

話題はかなりそれましたが、この本はまたまた目から鱗本です。

 

大阪の岩口さんから・・・こんなご質問を頂きました。

Q:ひざしに混入している物への疑問。

長さ10~50㎜、幅0.01~2.0㎜、厚さ極極薄、色薄緑。最初は雑草かとも思いました。

あまりにも多いのでそんなはずはないと思っています。これって一体なんなのですか?

……という質問を頂きました。その薄緑はお茶の茎の皮がササクレたケバ(毛羽)です。

製造工程の中で皮の部分がササクレたり、芽の柔らかな部分は薄く平になったりします。

ある程度は取り、毛羽茶として別売りはしていますが、主人の考え方は……

我が家のお茶は茶葉ばかりではなく茎も粉も入っています。

出来上がったお茶から茎や粉を外して見た目を綺麗にし、付加価値を付けて販売することが今の主流になっています。

私達は茎には茎の粉には粉の味もあり栄養もあるので全部を入れています。

自然界もいろいろな生き物が共存しあってバランスが取れ調和しています。

出来上がったお茶も同じだと思います。自然体で調和の取れたお茶作りを目指しています。

……というものです。だから完全に取り外してはありません。

一般に売られているお茶と見た目や感じ方が違うと思いますが、これが我が家のお茶です。

雑草は土が生き生きしてるおかげで本当に良く生えますが、どんなに暑い夏でも畑中の草を全部手で取ります。だからまず入りません。

もし、収穫時に入ったとしても、お茶より柔らかく軽いので製造工程で機械の外へと外れて出てしまいます。お茶ですからどうぞ安心して飲んで下さい。

岩口さんは家のお茶を気に入って下さり、お友達にもご紹介して頂いてます。

『私のもった疑問を他の人も持っていないとは限らないと思います。発送されるときに何らかの方法でケバのことも説明されてはいかがでしょうか?』

……と教えて下さいましたので載せさせて頂きました。ありがとうございます!

 

安心と安全って・・・?

桜井さんが朝来た途端に「伴子さん、今、テレビで見たけれど消費者の人って安全より安心という言葉の方にインパクトがあるんだって!」

我が家のキャッチフレーズは「安全は自然の中にありました。」です。 

(これは主人が畑仕事をしていて閃いた言葉です。)

丁度、そこに主人が通りかかったので「安全と安心の違いって何?」と聞いたところ……

以下主人の説明です。

安全はそのモノの事実、安心はそれに対する気持ち、心の部分である。

安全である事は作る側の絶対的条件であり、誤魔化せば品物の中に結果が残る。

口で安全であると言っても結果は変わらない。

現在の農薬は基準を守れば安全だと言うが、数年後には禁止になるか登録が取り消される。

何時どのような農薬を掛けたか、肥料を入れたかを記録し開示すれば(トレーサビリティ)安全安心であると農水省は言っている。

しかし、それは本当の安全ではなく安心感を植え付けて誤魔化そうとしているに過ぎない。

本当の安全は自然の中にある。

自然の力を最大限に引き出しバランスの取れた状態が重要だ。

経済効率重視、今の儲かる農業の先には環境破壊、自然破壊、人間破壊(医療費のみが拡大する)が存在するだけである。

 

長男のちょっとした解説と補足

我が家のお茶畑は土がフワフワふかふかです。

特に夏などは草が大きく成長するため、草刈りの回数や分解速度も上がり、足が沈みます。

有機栽培でやっていたこの頃より草の勢いは更に増してきました。

その為草刈り回数を増やし、その影響で更に草が伸びるという循環に入っています。

ここ数年は味が乗ってきて、お茶屋さんも無肥料でこの味が出るのか!?と驚かれました。

是非一度杉本園のお茶をお試しください!

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.36もご期待下さい!