オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.33 2005年4月発行

火剣山

お茶畑からこんにちは!

みなさんこんにちは!今年もまた新茶の季節がやってきました。

今年は桜も遅くお茶も一週間くらい遅くなりそうです。

固い小~さな新芽がツンツンして少しずつ少しずつふくらみ始めています。

畑に向かう道筋には黄色のタンポポが道から土手から所狭しと咲き誇っています。

そんな中、周りのお茶農家も冬の間おとなしくしていた農薬散布を始めました。

我が家では春休みになり次男を名古屋から呼びつけて主人と新茶に向けての肥料ふりです。

3月に魚粕をふり、後は7月までは肥料は入れません。

畑の土があまりにもフカフカな為に肥料散布の機械が使えず、20キロの袋を小脇に抱えてサラサラとふって行きます。

「この方が機械よりよっぽど正確にふれる!」と主人は自己満足です。

機械は化学肥料漬けの固い土の畑では役に立ちますが、家のような畑では土に潜ってしまい役に立ちません。

次男に手伝わせて改めて「あいつも力があるなー。」と嬉しそうな主人でした。

この次男なかなかのポンタで、小さい時から畑仕事となるといつの間にか居なくなります。

他の子達は遊びながらも手伝い、何を言わなくても自分で次の仕事を見つけやっています。

しかし、このポンタは言われた事は最後までやりますが、気が付くと消えています。

今回はやる気で帰ってきましたが晴れてる日は主人に用事ができ、主人がいい日には彼の都合が悪く、二人いい日は雨が降り……やらなくてもいい星の元に生まれたようなヤツです。

と書いていたら「よくわかってるじゃん!でも生んだのは母さんだけどね~。」と……

 

お茶の郷でのひとこま

金谷町のお茶発信基地として数年前に『お茶の郷』というお茶の展示場施設を作りました。

二ヶ月に一度、一週間そこでお茶の接茶販売をさせて頂いています。

『お茶の郷』の支配人さんのお話によると、他のお茶屋さんはお茶の樹の寿命が来ているのですぐに植え替えをしなければならないと言っているそうです。

指導機関も30年以上経ったお茶の樹は生育が弱っているので植え替える時期が来ていると言っています。

本当にそうでしょうか?中国には何百年も経ったお茶の樹があります。

日本でも2~30年前までは明治に植えたお茶の樹がほとんどでした。

何で寿命がそんなに短くなったのでしょう?

それは化学肥料と農薬により土が弱り、微生物を含む土の活性が無くなったからです。

根っこが狭い範囲しか広がらず、濃度の濃い肥料成分を吸収出来なくなっているからです。

しかし!我が家のお茶の樹はもの凄く元気です!!

接茶販売をしていた時……以前、ここで買った家のパウダー茶が美味しかったと名古屋から仕事でいらしていたお客様がまた買いに来て下さいました。

「僕はお酒を飲んだ後の最後は必ずこのパウダー茶とごま塩のお茶漬けで締めるんですよ。

お茶の味と香りを楽しみたいから他の物は入れないんです。おいしいですよ。

お酒にも好みの銘柄があるように、お茶漬けのお茶も好みの銘柄があってもいいでしょ。

僕の場合はこのお茶なんです。他も試してみたけれどこれが一番美味しかったんです。

ここに来る時を楽しみにしていました。」……と嬉しいお言葉を頂きました。

皆さんもお試し下さい。そう言えば、主人もお茶漬けはパウダー茶でした。

 

超!強力な助っ人現る!

昨年暮れから友達の桜井さんが手伝ってくれる事になりました。

以前は大きなお茶問屋さんで働いていた方で手際もよく、綺麗に何でもこなしていきます。

『お茶の郷』の販売でも来る人、来る人の足を止め、皆さん喜んで買って行かれます。

チョクチョク来るらしい?おじさんは私達二人を見るなり「お~、お~今日はまた体格のいい衆ーがやってるなー。狭かーないか(笑)」などと……

(何をトンチンカンな事を言っているか!!)と私が思っていると……

桜井さんは「そーぉ、でもこういう人が売っている方が安心して買えるら?このお茶無農薬だから安全でおいしいよ。(ニコッ!)」と笑顔です。

おじさんも「そうだいな~、一つ貰ってくか。(他の人にも)お前らも買ってやれよ。」

……と、桜井さんの笑顔でおじさんはイチコロ!

しかし、我が家を助ける為に大きなお茶屋さんの再就職を断ってしまった桜井さん!

その運命やいかに……

そんな桜井さんなので、ここだけの話(笑)『お茶の郷』の支配人も狙っているようです。

二月の『お茶の郷』の接茶販売は、暖房が効いていているホールで西日を背中にしょって、寒い時なのに汗をかきながらやっています。

 

うちでは主人とお爺ちゃんとお婆ちゃんが風花の舞う中、山で草刈りをしてくれています。

山の傾斜は急で草の背丈も高いので、しっかり足で踏ん張らないと風に負けてしまいます。

お爺ちゃんとお婆ちゃんは帰って来るとグッタリしています。

私と言えば、この一週間は後ろめたいような贅沢な仕事でした。

三月に入り桜井さんは益々絶好調!

「杉本さん!新茶まであと少しだよ!やる事はいっぱいあるからね!」「はい!(私)」

桜井さんに引っ張られこれから新茶に向けての用意です。

 

チョット!すごい冊子に載りました。

PHP総合研究所ってご存じですか?

ナショナルの創始者、松下幸之助さんによって“物心両面の調和ある豊かさによって平和と幸福をもたらそう“と作られた会社だそうです。

そんなすごいところの担当者の方が家のHPを見られて取材にいらして下さいました。

出来上がってきた本を開いて驚きで口あんぐり状態でした。

☆業績急回復をみせるCSR度高位企業 コマツ

☆「ていねいさ」を継承する企業 株式会社デンソー

☆変わり続けるエクセレントカンパニー松下電器産業株式会社

☆地域振興と安全を守る「環境銀行」 びわこ銀行

☆新生日本ハムグループの挑戦 日本ハム株式会社

と言う世界のトップ企業の社長さん達と肩を並べて……

☆真の無農薬のお茶栽培に取り組む 無農薬茶の杉本園

と、A4冊子の6ページにわたり紹介されていました。

残念な事に企業向けの冊子の為、店頭では販売されていません。

 

今年の新茶は気候が例年より寒いために芽伸びが遅く、収穫、発送とも遅れると思います。

家のお茶は“芽だし”と言われる化学肥料を入れないので、自然界と一緒に動きます。

申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。

 

長男のちょっとした解説と補足

家の次男坊はかなり要領が良く頭も良い為、昔から面倒くさい時はパッと居なくなったり、欲しいものはお爺ちゃんにおねだりして買って貰ったりと、凄い奴です(笑)

逆に四男坊は要領は良いのですが、ガッツリと仕事を手伝わされ、要領が良いのでサクサクとこなしていきます。

いま家を継いでる長男と三男は要領が悪いので地道に鈍臭くやっていきます(--

 

桜井さんには本当にお世話になりました。

今はもう家で働いていないのですが、何年もの間色々と教えて頂きました。

通信の中ではこれから教えて貰っていきます。母がヒーヒー言いながら(笑)

僕も帰ってきてからは凄くお世話になりました。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.34もご期待下さい!