オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.30 2004年4月発行

お茶の収穫

お茶畑からこんにちは!

いつの間にかこの通信もNo.30です。

書き始めた時は、お茶屋さんに「無農薬のお茶はいらない。これを扱うとあとは有農薬茶というレッテルを貼るようなものだから……」と言われ、扱ってもらえなくなった時でした。

無農薬のお茶を少しでも多くの人に知ってもらう為、何とかしなくては!と始めました。

ただの小さな農家が手探りで始めた販売の道でした。それがついにNo.30です!

 今年は新茶前に在庫もだいぶ無くなってきました。

「極上」「するが」「粉茶」は、もうありません。ありがとうございます。

 

食と暮らしの安全基金、(日本子孫基金)著

『食べるな危険』『食べたい安全』に安全なお茶として紹介をして頂き、多くの方にお茶を飲んで頂けるようになり、本当にありがたいなって思っています。

さて、お茶畑では新茶の刈り取りまでひと月チョットとなりました。

冬の間は小さく堅かった新茶の芽も、日を追う毎に膨らんできています。

これからの時期はお茶畑が輝いて来ます。

牧之原台地は一年でもっとも美しい時期を迎えます。

この一面の新芽で輝いた畑をみなさんにもお見せしたいです。

 

また、また・・・チョット聞いて下さい!!

自然のわ研究会(無農薬茶仲間)も最近は……東京のビックサイトで『エコプロダクツ』、千葉の幕張メッセで『FOODEX JAPAN』、静岡グランシップで『明日の銘茶見本市』と、大きなイベントにまで参加するようになり、畑仕事以外の所でも忙しくなってきています。

このようなイベントは直にお客様と話をさせて頂くので、とても楽しく励みになります。

みんな無農薬茶作りも軌道に乗ってきて、畑を広げていこうと頑張っています。

仲間の増田さんと角皆さんが何年間も放置してあったお茶畑を借りました。

ずっと、農薬も化学肥料も入れていない荒らした畑でした。

ここなら直ぐにでも『有機JAS』がOKだと思い申請をしました。

ところが、帰ってきた返事は……有機栽培の作業をしていないからダメでした。

認定機関の方も首をかしげながらも決まりですからと……。

私達の感覚では手付かずなら尚のこと自然任せで良いのでは?

有機栽培の方が使って良い農薬があったりと、そちらの方が怖いのでは……?

私達はもちろん有機JASの基準でOKの農薬であっても、一切農薬は使っていません。

色々な場合を想定しての基準でしょうが、国の言う安全とは何?と考えてしまいました。

またまた、お役所の考えってわからんと思った一見でした。

 

こぼれ話と言っても多いですが……

金谷町というところは牧之原台地を中心に農業はお茶一本と言ってもいいような町です。

農家でなくても、何らかのお茶に関連した職業に就いている人が多いところです。

そんな金谷町がお茶の発信基地として『お茶の郷』というお茶の展示施設を作りました。

これについても思うところがあるのですが、それは横に置いておいて……。

そこの売店に我が家のお茶も置いて頂けるようになりました!

ここからが本題です。

隣町に住んでいる私の実家の母が、先日『お茶の郷』で山野草展があるからと父と出掛けたそうです。

広い売店の殆どがお茶で埋め尽くされていて「すごいね、こんな所にまで置いてもらえるようになって……」と、父としみじみ眺めていたそうです。

そこへ若いお母さんが、子供とお爺ちゃんとお茶を買いに来たそうです。

そこで、我が母親がふと思い、このお客さん達へと近づき「私はいつもこの無農薬のお茶を飲んでいるんですよ。お茶は農薬を沢山掛けるから、これなら農家直販で安心だから買っているんですよ。安全なばかりではなく美味しいですよ。」と、白々しく話しかけ「初芽」と「ひざし」を6ヶも買わせて……イエ、買って頂いたそうです。

※私の実家もお茶農家です。父はパウダー茶を気に入って飲んでくれますが、母は家のお茶は全く飲んでいません。

父は恥ずかしくて一歩引いていたようですが、母曰く「こういう事を私がすれば必ず怒るけれど、伴子のことだから何も言わずにいたみたい(笑)」……お父さんゴメンね。

家でこの話をしたところ「さすが、西方婆ちゃん!やっぱ!お母さんの親だよ。」と四男。

 

ううう~んと、嬉しい話です。

以前から、お茶を飲まない小さいお子さんでも「杉本さんのお茶は飲むんですよ。」というお話はよくお聞きしていました。

主人の友達の子供も化学調味料を使っていると、すぐにわかるというお子さんだそうです。

「本物でお出汁を取らないと……お母さん、今日は違う!って指摘されてしまうんです。」と笑って話されていました。

その子が家のお茶を飲んで「お母さん、このお茶は大丈夫だよ。」って言ってくれたというお話を先日、ご注文を頂いた時にお聞きしました。

そして、最近は化学物質過敏症の方からも「やっと、飲めるお茶と出会えました。今までは無農薬や有機栽培と書いてあるお茶でも飲むことが出来ませんでした。」と、仰るお手紙やお電話を何件か頂きました。

私達は農薬も化学肥料も全く使わずに、自然に沿ったお茶本来の良さが出るようにと作っています。でも、それが他のお茶とどの様に違うのか私達は感じられません。

家のお茶になれたからなのでしょうか?頂いたお茶などは“きつい感じ”がして、飲みにくいと思いますが、その程度です。

お話を聞かせて頂くたびに「やっぱり違うんだな~。」と実感させて頂いています。

とても嬉しいことです。もうすぐ新茶の刈り取りです。よっしゃー!頑張るぞー!!

 

 

長男のちょっとした解説と補足

『お茶の郷』は経営が県主体になると言う事で、ここ2年ほど”なぜか?”閉じていましたが今年の3月から『ふじのくに茶の都ミュージアム』に生まれ変わりました。

もちろん我が家のお茶は……置いて……ありま…………せん!!残念!!

近くにお立ち寄りの方は杉本園まで足を伸ばして下さい。

牧之原インターから来る場合はむしろ家の方が近いです!!

空港から来る場合も家の方が近いです!!もう杉本園によるだけで大丈夫ですね!!

 

お茶の販売をしていると子供がやって来て試飲用のお茶をよく飲んでくれます。

お母さんも急いで寄ってきて「アンタいつもお茶飲まないじゃない!」と叱ったりしていますが、子供の方が素直です。その子は杉本園のお茶なら飲めるんです。

通販で買って下さるお客様でも「杉本園のお茶しか子供が飲まない。」というお話しも実際に聞いています。

子供こそが杉本園のお茶の理解者なのかもしれません。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.31もご期待下さい!