オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.27 2003年4月発行

山菜ワラビの収穫

お茶畑からこんにちは!

新茶の芽も伸び始め早い地域では畑全体がうっすらと色づいてきています。

我が家の畑はまだそこまでは行きませんが、新芽がツンツンと少し顔を出し始めています。

畑の周りの草を刈った山や土手では、ワラビやゼンマイが出ています。

以前はどこの農家も山の草を刈って畑に入れていました。

化学肥料を入れ始めたり冬は外に働きに出るようになり、山草を刈らなくなりワラビなどを取ることが出来なくなりました。

その為、家の山はワラビ取りの人がいつもいます。

普段は誰も近寄らない山の奥ーの畑も、この時期はワラビ取りの人で賑わっています。

 

ついに出ます!講談社発行、日本子孫基金の第二弾!「食べたい、安全!」

都内では4/12(土)、全国では4/15までに書店に並ぶそうです。

またしても載せて頂いています。

今の世の中、色々な情報がありすぎて何が大切かを忘れてしまいます。

つい目先の良さや値段、色々と弄くられた味に慣れごまかされて、それを美味しく感じ、安いと喜んでいる自分が居ます。

どこに自分の基準を置くかで、大切さはまるっきり変わってしまいます。

日本子孫基金さんの出されている本を読むと、あまりにも自分の知らなさに驚き現実の怖さを再認識させられます。

自分に本当に大切な事は何か?現実を知る事によって突きつけられるような気がします。

とても楽しく温かい人たちが書いている本です。

 

久々復活!勝手にお便り紹介

お茶を買って頂いた皆さんからお便りやメール、一言感想など沢山頂きます。

ありがとうございます。チョット、勝手にご紹介を……

 

北海道の伊藤さん

やっと今まで飲んでいた煎茶がなくなって封を切ることが出来ました。

感想は「あたり」でした。

今までもスーパーで有機JASマークのものを探して飲んでいました。

妙に後味が悪かったり出が悪かったりで、夫に「本当にこっちの方がいいのか?」と言われて自信をなくしていた所でした。

それが、今回の杉本園のお茶はおいしい。「ふふっ、それみたことか」という気持ち。

何より番茶が緑ですね。

妊娠中で午前は煎茶、午後からは番茶かほうじ茶にしていますが、あの番茶はいいですね。

番茶嫌いの母も飲んでいたので、気づかなかったと思われます。

杉本園から一言:番茶の揉み方を変えたらとても評判がいいです。

 

新潟の手島さん

お茶を飲む習慣がなかった私が送っていただいてから、毎日お茶を飲んでいます。

体が元気になるし、咽の調子も良くて…お茶ってすごい力ですね!

何よりものすごーくおいしいー!!注文させていただく時はよろしくお願いいたします。

杉本園から一言:お茶って言い効能がいっぱいです(^-^)

 

新潟の腰越さん

今日は忙しくて、今、やっとお茶を飲ませて頂きました。うまいです。感動しました。

今日は極上を飲みました。

これが本当の混ぜ物の入っていないお茶なんだなあと思いました。

今まで、美味いと思って飲んでいたお茶はなんだったろう?

舌に残る化学調味料の味……No23に書かれていた、添加物-グルタミン酸ナトリウムだと思いました。

そちらへ遊びに行きたいです。よろしくお願い致します。

杉本園から一言:その、混ぜ物、静岡産のお茶は県条例で禁止になっています。

 

トレーサビリティ

この頃テレビなどで盛んに“トレーサビリティ”と言う言葉をよく耳にします。

これは生産履歴を記録して追跡可能にする事です。

どのような資材を使用して生産したかを記録する必要があります。

農水省はこれで農産物の安全性が保証されると言っています。 

今まで全く見えなかったカーテンの向こうが少しは見えるようになりました。

ただ、少しは透明になったと言っても、やっている事が同じでは中味は何も変わっていないような気がします。 

危険な無登録農薬の問題から、今、生産現場が混乱しています。

農水省は登録農薬は安全であると言う立場から、登録農薬以外を排除しようとしています。

木酢液なども農薬登録されていないという観点から、掛けないようにとの指導が行われているそうです。

また、無農薬栽培に使われている資材も、特定農薬として農薬登録しようとしています。

「無農薬栽培」と言う言葉も使うことが出来なくなるかも知れません。

農水省は『農薬=危険』という図式を『登録農薬=安全』に思わせようとしています。

でも、実際は登録農薬も危険です。同じように自然を破壊します。

本当の無農薬・無化学肥料栽培を目指すには「有機」の認定を「登録農薬は安全である」と言う立場の農水省から、第三者機関のNPOなどに移すべきだと思っています。

静岡県では「クリーンで安全なお茶作りをしよう!」とお茶農家に呼びかけています。

何をもって言うのかな?って思ったら、トレーサビリティをちゃんと行い、その基準を守ろうというものでした。

基準と言っても記載をしっかりして農薬の濃度や、回数などを守ろうと言うものです。

農薬に書かれている倍率などの基準は”安全のため”と言うよりは、濃すぎたり回数を増やす事によって虫に対抗性が付き、その農薬が効かなくなるからです。

町の茶部会での会長さん挨拶に「国の基準では良いとなっている農薬でも県の基準には入っていない農薬は使わないようにしよう。県の基準を守った農薬を使い、静岡のお茶は国の基準以上に厳しいところでやっていこう。」と言っていました。

その農薬とは『石灰硫黄合剤』という有機でも認められている昔から使われている毒性の弱い農薬です。(石灰硫黄合剤=杉本園では使っていません。)

主人に言わせると「これは単に県が書き落としただけではないのか?それを止めて変わりに毒性の強い登録農薬を使えば基準範囲?自分の掛けている物がどんな物かわかっているわけではなく、国や県の基準さえさえ守っていれば安全と言うわけか……」

近頃は農家に対しても風当たりが強く、農家が変わらなければいけない時代に来ています。

……いいことです。(^-^)

しかし、周りをみていると、如何にしてこの基準内で逃れようか!としています。

肥料は減らしても収量は減らしたくないからと、窒素成分の強い肥料に変えたり、記載以外のところで購入した肥料を入れたりしています。

農薬にしても今年は摘採の一月前には掛けないようにしている所もありますが、「その反動で刈り終わると、すぐに掛け夏の農薬が増えるのでは?」と無農薬仲間は言っています。

経験上、農薬を止めた後の悲惨な状況がわかっているだけに「あれは耐えられんだろうな。耐えられるようなら俺達の仲間になってるか(笑)」と笑っていましたが、笑いながらも「農薬が少なくなってくれれば、万々歳なんだがなー。」と、つぶやいていました。

 

 

長男のちょっとした解説と補足

農薬や肥料の基準というのもなかなか難しいものです。

どこに標準を持って行くかによってガラリと変わります。

杉本園ではどなたでも安心して飲めるようにとの思いでお茶作りをしています。

化学物質過敏症の方でも安心して飲んで頂けるように頑張っていますが、まだ100%とはいかないです。

畑の場所が悪いのか、製造時に蒸す時の水が悪いのか、茶葉を入れる包装袋が悪いのか、その全部が悪いのか……たぶん他にも色々な原因があると思います。

一気に変えることは金銭や時間の関係で難しいですが、少しずつでも杉本園流の安心安全のクォリティを上げていこうと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.28もご期待下さい!