オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.26 2002年11月発行

トラクターと山草

お茶畑からこんにちは!

立冬を過ぎ、今年もお茶畑から富士山がくっきりと見える季節を迎えました。

子供達に手伝ってもらい遅い稲刈りもやっと終わりました。

今はお茶畑の草を取ってワラを敷いています。

これから冬にかけて背丈以上もあるススキを刈りに山に入ります。

 

今年はお茶本来の仕事以外にテレビの出演2件、フジテレビ「みんなでハモネプ」、静岡あさひテレビ「夕方のニュース、八十八夜特集」に出演しました。

あとは、学校教材の副読本の中に『働くお父さん』に取り上げられ、原稿を書いたり、写真を撮ったりと大忙しでした。(小峰書店発行学校図書館用「職業調べ完全ガイド」第2巻)

本当に今までに無い感じの面白い年でした。

また、日本子孫基金の発行された「食べるな、危険!」という本の『良い食材を手に入れる方法』の所で紹介をして頂き、新しい出会いをさせて頂く事も出来ました。

チョット横道にそれますが、この本の内容には驚きました。

普段何気なく売られている物がどうして危険な食品なのか……と改めて目から鱗でした。

お茶についても事細かに書かれていていました。

農薬、化学肥料はもちろん、出来た製品もこれだけ弄られていれば、食品本来の“美味さ”がわからなくても当然だなって感じました。

我が家のお茶を紹介して頂いているので私も、「食べるな、危険!」を読んでいたらなんか、喚きたくなってしまいました。

「私達の身体は口に入れた物から出来ているんだからね!」

こんなにも危険な物だらけ!本来の美味しさや、身体への良さが追いやられて……。

 

喚きついでにもう少し……

巷では認可されていない農薬が検出されたと、大量の農作物が廃棄処分されました。

ここまで育てるのには大変だっただろうに……と、同じ農家として心が痛みました。

テレビの討論会を見ていたとき、農薬の認可の話が出てきました。

農薬会社が申請を出して国に認可してもらうのですが、登録が取り消された農薬も安全性の問題ではなく登録料が高いため、新しい儲かる農薬を優先して登録しているようです。

新しい農薬は高価です。最近は農薬を減らす為にと開発されたフェロモン資材があります。

お茶の場合は「ハマキコン」という物で、それによって交尾を成功できずに子孫が作れなくなります。

開発された方は「これによって、一部の害虫は減ったけれど、それ以上に貝殻虫とかが大発生してしまい反って悪くなった。止めさせようとしたけれど製品化して一人歩きして、止めようにも止められない状態になった。」と、こんな話しも聞きました。

最近は天敵でなんとかしようと外国から本来は日本に居ない虫を持ってきています。

「これはいい!」と今後、研究されていくそうです。

これらは農薬を使わないと言う点では、安全?と言う考え方なのでしょうが、結局は自然界のバランスを狂わせて益々、訳が分からなくさせているだけだと思います。

余計におかしくなった畑を見て何とかせねば!と、益々強い農薬を開発するのでしょうか?

これでもか!これでもか!と危険な物、自然界の調和には良くない物をどんどん地中に入れられて地球の身体はどうなっちゃうんだろう?!今の時期、牧ノ原台地ではナガチャコガネの防除のために10a当たり5,000リットルという農薬散布のファックスが農協から流れてきました。

(地中15~20センチに突き刺して散布します。)

実際にやっている人の話ですとその2,3倍はやっているそうです。

 

学校用教材のコメントから……             

無農薬茶を始めてお爺ちゃん達と意見が合わなく、子供達にも辛い思いをさせました。

学校教材依頼の時、子供達にも一言という質問があったので興味津々で聞いてみました。

「お父さんのやっている無農薬栽培についてどう思う?お父さんについてでもイイよ!」

長男はいないので、高二の次男から……

「お金よりも拘りを大切にしていると思う。それは一つの生き方として素晴らしいと思う。早く時代がお父さんに近づくのが待ち遠しいね。一人である意味最先端をやっているから、周りから見ればおかしいけれど、新しいことをやる人は叩かれるモンだよ!(笑)それよりもお爺ちゃんをどうにかしてくれる?僕がコンタクトを入れているとき五月蠅くて……」

(それはあなたの問題でしょ。自分で何とかすれば、( ̄ー ̄)ニヤリ

次に中三の三男(思春期真っ只中・・・ε-(´ー`*) ふっ。。。)

「うん?お父さん?好きだよ。頼りになるしね。分からなければ何でも聞けるけど、余分なことも言う。それがねー……、仕事については無農薬茶と言うことで周りとは違うけれど、それでもいいんじゃーないの。人と違ってもいいんだから。」

最後は小五の四男

「お父さん?マイペースでやってるね。お爺ちゃん達はいつも周りと比べて急いでやろうとしている。お父さんは周りと違っていても冷静に畑を見てマイペースでやっていると思う。お爺ちゃんとお婆ちゃんは無農薬止めろと言う。普通のお茶でもいいのに無農薬にこだわっているのが、凄い好きだね。お父さんはお父さんで、お爺ちゃんはお爺ちゃんで、ちゃんとやっているよね。腰なんか痛めないで欲しい。(^0^)」でした。

 

我が家の「食べるな、危険!」影響

家のお爺ちゃん は私達がどんなことをやっているのか、とっても気になるようです。

この頃も、お茶関係の本などが置いてある机に来て、いつの間にか「食べるな、危険!」の本を自分の部屋に持っていってしまいました。

本を読むのが大好きなので、私達より先に隅から隅まで読んで、これまた毎朝の日課なのですが、主人との「ああーだ、こ~だ」が始まりました。

「オイ!あそこにあった本を読んだだけーが、アレは全部本当のこんか?」

「本当だよ。」

「アレが本当なら食べるモンがないな。オレン、好きなカップラーメンは食べれんなー。」

「だからいつも言ってるジャーないか!爺さんはあんなもん好きだから困るって……」

「オレン事はいいけーが、子供は大変だなー、親の責任だ。」

「爺さんは若い頃に良い物を食べてたからいいが、俺より若い世代は変な物ばかり食べてきたから、古い爺さんや婆さんのように長生きできないだろうな!」

(お爺ちゃんは91歳、お婆ちゃんは86歳でした。)

「オレン食べてたのは家で取れた芋ばっかりだ。」

「それが良い物だよ。」

「これ見ると家のお茶はいいように書かれているけーが、誰も家んみたいなこんはやってないぞ。みんな当たり前のように農薬や化学肥料を休む暇なくやってるだいなー。これ見ると家のお茶も大事だよな。」

(オッ!すごい!この理解いつまで続いてくれるかな?)(*^o^)人(^o^*)

 

 

長男のちょっとした解説と補足

この頃は東京に居た僕ですが、母が来た時に部屋にあったファブリーズを捨てられました。

これも「食べるな危険」に書いてあったからだと思います。

自分では便利だと思っていたので使っていたのですが、そういうのを聞くと使えなくなりますよね。

あと別の本ですが、「買ってはいけない」って本も似たような内容ですよね。

この本の批判本なども結構出ていて「買ってはいけないは買ってはいけない」みたいな本もあった気がします。

結局最終的に自分は何を信じるのかだと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.27もご期待下さい!