オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.23 2001年12月発行

火剣山に登山中

お茶畑からこんにちは!

今年も一年間、ありがとうございました。

「今年は蜂が低い所に巣を作ったから台風が来るナ-。」と、言われていましたが、まさに今年は台風と蜂の当たり年でした。

夏の終わりから秋にかけて、お茶の木の根元では蜂が大発生!

秋冬番茶前にはスズメバチ等を夜、主人が取りに行きました。

また、仲間のお茶畑を収穫している時、蜂が一斉に出て来て、一時収穫を中断しました。

隣の畑の方にその話をしたところ「今ジャー、農薬を掛けるで、畑で蜂の巣なんて見た事ないなー。」と言っていたそうです。

(ウ~、チョットうらやましい……)

 

最近、山のお~くの畑を借りました。
車も行けない山道を15分くらい登った所にある畑です。

「昔は平家の隠里だった。」と言われるほど山深い所です。

見渡す限り人家は見えず、まるで異次元世界に来たように、とっても気持ちいい所です。

畑は傾斜地で作業も大変、機械を担いで登って行くのも大変です。

しかし、大変な作業だったにもかかわらず、疲れは全く感じませんでした。

お爺ちゃんが「無農薬に最適だ!」と私達が知らないうちに借りて来てしまった畑です。

行く前までは「え~、困ったな-。」って思っていましたが、行ってみたらすっかり気に入ってしまいました。

皆さんにも是非遊びに来て頂きたいです。

お爺ちゃんは大張り切りで毎日お弁当を持って、畑の土手を直したり、竹を切ったり、お茶の木を切ったりと農作業がしやすいようにと、もの凄い土方仕事をしてくれました。

その後、神経痛でひと月寝こんでしまいました……。

「アリガトウ!お爺ちゃん。」

今では復活して「おれん、やらにゃー、やっぱしょんない。」と、またまた……フ~

 

今年は主人が金谷地区の茶業協議会の副会長になりました。(順番ですが……)

みんなの話題はいつも、いかにして収量を上げ収益を増やすか、そして、病害虫をどのようにして退治するか、農協の課長さん会長さん、もう一人の副会長さんを中心に話しが盛り上がり入れない、イエ!入りたくない状況のようです。

結論は、「徹底防除しかない!」と意気込んで終わるそうです。

周りのお茶畑を見回すと、秋はナガチャコガネとカイガラ虫の防除の時期だそうです。

ナガチャコガネはq直接地面に農薬を注入します。

カイガラ虫は、お茶の木に合わせたアーチ型の農薬散布機をくっつけて、どちらも止まっているかと思うような、ゆ~くりとした歩き方でめいっぱい掛けています。

主人は周りの人達にどれくらい農薬を掛けるのか聞いたところ、一反歩につきカイガラ虫は1,000~5,000リットル、ナガチャコガネが5,000~15,000リットル掛けていました。

ちなみに従来の葉面散布は300リットルです。

特にカイガラに掛ける薬はとても強いらしく、農薬屋さんさえも「これを掛けると天敵から何でも全部やっつけてしまうからね。」と言うことでした。

いつもは温厚な主人ですが、この集まりに行くと機嫌が悪くなったり、落ち込んだりと、益々エスカレートしていく現実に「この先どうなるんだろう……。」と、不安そうです。

これだけの農薬が地下水を通って池や川に流れ込むんだな~って思うと……

主人が横で「これに化学肥料も加わるんだからな。」と、一言。

その後、二人とも「……」無言。

 

チョット、見てください!

初めまして、「日本子孫基金」と申します。

最近は狂牛病でマスコミ露出度が高くなっているので、どこかで耳にしている方もいらっしゃるのでは?

活動を始めて18年。環境問題に取り組んでいるNGOです。

この名には「1000年先の子供達の為に、より良い環境」という意味が込められています。

様々問題を独自調査し、月刊誌「食品と暮らしの安全」で情報を提供をしているのが、具体的な活動です。

テーマは環境ホルモン、農薬、シックハウスなど多岐にわたります。

これらの調査活動は「食品と暮らしの安全」の購読料で支えられており、購読してくださる方を感謝と親しみを込めて、会員さんと呼ばせて頂いています。

この会員さんから「これも、あれも危ないと毎月脅かされ、だったら何を使えばいいの?」ともっともな質問にお答えするために出来たのが、販売部門でした。

お茶からも残留農薬が検出されたり、グルタミン酸ナトリウムが添加されているので、お勧めできるお茶をと、早くから販売していました。

この杉本園さんも、実は会員さん。「家でも頑張って無農薬でお茶を作っています。是非、見に来てください!」という、パワー溢れるお手紙をいただいたのが、杉本園さんのお茶を取り扱うきっかけになりました。

そして今度はご自身で出していらっしゃるインフォメーションで「日本子孫基金」の案内をして下さるとおっしゃいます。

「皆に知らせないのは勿体ない!」というご好意に、団体の紹介をさせていただきました。

杉本園のお茶の注文と共に、こちらもお待ちしております。

 

……とコチラから頼んで「日本子孫基金」の紹介文を書いて貰いました(^V^)

最初は「杉本さん、食べ物とか暮らしの安全性を求めて行けば、最後はここにたどり着くと言う究極の所ですよ。ここで扱って頂けるようなら本当に凄い事です。連絡を取られたらいかがですか?」とおっしゃる横浜の若林さんの言葉に、ヨッシャー!と手紙を書き、編集長さんにまでお電話をしてから始まりました。

「食品と暮らしの安全」と言う本を読み出してから、「ナンカ、私ってものすごいズーズーしい事をしてしまったのでは……ここって重みのある所みたい。」と、毎月送られてくる本の内容に驚かされました。

お茶の特集が書かれていたので「読者の欄ならいいだろう。」と、懲りもせずに、またしても手紙を書いてしまいました。

なんとした事か担当の君成田さんからお電話を頂き、販売責任者の早坂さんと家までいらして下さいました。

 

東京の事務所にお邪魔した時は、想像していた雰囲気とは違い「あれ?あれあれ~?」と、本の内容からは想像できない気さくで、親しみやすいニコニコした皆さんです。

事務所の片隅で次々に出てくるお猪口一杯分の日本酒(これが若林さんの言っていた小若編集長の日本酒攻め接待か!)を頂きながら、どんどん入って来る狂牛病、原発などの問い合わせや取材に、忙しさの中にもゆとりがある真剣さ、そして行動力を見せ付けられました。

『やっぱ、ここ凄いよ。疑問を感じたらいち早く対応し、自分の足でそこに行き、自分の目で確かめて、自分の感じた事をその実体と共に本に掲載して行く。』と、お会いしたら益々気に入ってしまいましたので、皆さんにもここでご紹介させて頂きます。

 

 

長男のちょっとした解説と補足

この山奥の畑ですが、火剣山という名前で、杉本園「無施肥栽培」第一号の茶畑です。

場所的にはかなり良い場所でしたが2011年に起きた地震で道が崩れてしまったので、今では栽培をしていません。

イノシシが出たり、カモシカが出たり、かなり自然のど真ん中な環境だったんですけどね。

残念です。実に残念!(行くのが面倒くさかったので、止めてホッとしてるのは内緒。)

最初の写真は、この火剣山のお茶畑に向かう登山シーンです(笑)

 

日本子孫基金さんはかなりディープに突っ込んだ内容の会誌を発行されています。

普通には出てこない情報が満載でかなり為になります。

そして小若さんの日本酒攻めはヤバイです。

とても美味しいレアな日本酒を頂けるんですけどね(^^;

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.24もご期待下さい!