オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.16 1999年8月発行

美味しいお茶の淹れ方

お茶畑からこんにちは!

7月上旬に二番茶の刈り取りも終わり、今はストチュウ散布をしたり肥料を振ってかき混ぜたり草取りをしたりしています。

この頃、化学肥料を畑に入れないスゴサをつくづく感じます。

我が家の畑は実によく草が生えます。

草を引っこ抜くと「ワッ!」っと驚くぐらい大きなミミズが出てきます。

主人と「これぞ生きた土だね!!」と私達は喜んでいます。

しかし、周りではそのようには見ていないようで、草が生える畑は痩せている畑、つまり肥料が少ない畑、怠けた百姓と言ったところのようです。

基準が違う事は面白いことで、我が家のお爺ちゃん・お婆ちゃんは「百姓が草を生やすと言うことは恥ずかしい事。」と、この暑い夏の最中、お茶の木の間の狭い畝間を中腰で歩き、草を取り続けてくれます。なかなか大変です。

私は草を抜くとミミズが出てくるので「草の根っ子ってミミズの住処なのかなぁ?草を生やして野菜を作った時思ったんだけど、虫は周りの草を食べて野菜の葉っぱはあまり食べていなかったよ。お茶畑でも同じみたい……」

主人は「虫も自然の草を取られるから仕方なく野菜やお茶の葉っぱを食べるんだろう。オレは爺さんや婆さんみたいに、草、草って草をまるで敵のようには思えないな。草も畑にとっては大切な自然の一部だからなぁ。」

「そうだよねー。」と言いながらも、草だらけの畑はみっともない!と言う二人に急かされ首を傾げながらも草取りに励んでいる私です。

ちなみに余所の畑は、家みたいに草は生えません。

 

お茶をおいしく飲みたーい。美味しいお茶の淹れ方。

実は、私はお茶の入れ方が上手ではないのです。

岡部の森川さんにどうしたらお茶が美味しく淹れられますか?と伺ったとき「おいしいお茶を淹れたい、という気持ちが一番大切よ。」と教えて頂きました。

「よーし、腕はなくとも気持ちだけは…」と毎日お茶を入れています。

そんな私が「美味しいお茶の入れ方を教えて下さい。」と、よく聞かれます。

あくまでもご参考程度に……

『極上』『あさつゆ』『初芽』『八十八夜』などの緑茶

沸騰させたお湯を60度位に冷まして使って下さい。熱湯で入れると渋みが強く出ます。

その他のお茶も温度が高いほど渋みが強く、少し冷ましたお湯を使うとまろやかなうま味が出ます。価格の安い『ひざし』はあまり気にしなくても大丈夫です。

二煎目以降は温度を上げて10秒くらいで淹れて下さい。

 

『ほうじ茶』『番茶』

熱湯で淹れて下さい。急須の中にお湯を残さないように最後の一滴まで絞りきって下さい。

お茶の量、煎出時間は薄めの好きな方は少な目に、濃いめの好きな方は多めに、ご自分の好みで入れてみて下さい。

 

以前、群馬の「赤城爽苑」さんで頂いたパウダー茶がとてもおいしくって……お茶の美味しさって、お茶その物だけではなく、淹れて下さる方の淹れ方や気持ち、頂く場所や雰囲気など、いろいろな要素が合わさって、出来ているものなんだなって感じました。

皆さんに「杉本さんのお茶おいしいね。」って言って頂けるようになってきましたが、私達がお届けできるのはおいしさの半分もあるでしょうか?

淹れて下さる方が飲まれる方にあった美味しさでお出しするからこそ、我が家のお茶が光るのだと思います。

そんな出会いをさせて頂けてとても幸せです。

 

千葉EMネットの皆さんをお迎えしました。    

お茶を置いて頂いている『我孫子EMショップ』の盛田さん(千葉EMネット代表)から「みんなで畑を見に行ってもいいですか?」とお話がきました。

「えー、家にですかー!」と私はオタオタ、主人は大喜び。

そして5月26日、ナント!大きな観光バスでいらして下さいました。

こんな事、初めてです。

無農薬6年目の畑は余りにも山の中でバスが入れない為、4年目の畑を見て頂きました。

こちらも同じく山の中ですが、幸いにして直ぐ上を県道が走っているので、県道の広くなった所にバスを止め、少し歩いて頂く事にしました。

そのお陰で、他の畑も見て頂け、我が家の畑との違いも色々と感じて頂けたようでした。

お茶畑では主人がお茶の説明をさせて頂きました。

皆さんとても熱心に質問されたり畑や土の様子を見て回ったり、写真を撮られたりとその様子に私の方が「ワッ、スゴイ!」と驚いてしまいました。

お昼は農家のお母さん達が始めたばかりの『菊川の里さんぽ茶屋』で、黒米やパウダー茶を使ったお弁当を出してもらいました。

こんな遠くまで長い時間かけて来て頂きお茶畑だけでは、なんか申し訳なくて少しですが、パウダー茶のお餅を、『童子(わっぱ)の里』(やはり農家のお母さん達のグループ)で作ってもらいパウダー茶と一緒にお土産にさせて頂きました。

お弁当もお餅もとても好評でした。

私達だけではこんなに大勢の皆さんをおもてなしする事は、とても出来ません

しかし、盛田さん、『さんぽ茶屋』、『童子の里』の皆さんのおかげで千葉の皆さんに喜んで頂く事ができ、我が家始まって以来の出来事をなんとかやり遂げました。

(お茶も沢山買って頂き本当にありがとうございました!!)

 

先日、広島の安井さんの息子さんからお電話を頂きました。

安井さんが亡くなられたと言うお電話でした。

つい数日、お電話を頂いたばかりだったので驚きました。

通信をいつも楽しみにして下さっていて「杉本さんの文を読んでいると、景色が浮かんでくるようよ。通信を大事にとってあって何度も読ませてもらっているんですよ。」と、こんな通信でも楽しみにして頂いていました。

また、息子さんが来て下さった時、お茶畑で一緒に写させて頂いた写真をお送りしたところ「まあー、すてきな旦那様で、あなた幸せネー。」と、おしゃって頂きついニヤニヤしながらお話をしてしまいました。

お電話のお声はとても明るく、優しくて、お会いした事もないのにいつも親しく話させて頂いていました。

お茶畑を見たいけれどお年が大きいからいけないと残念がり、息子さんが来て下さった時のお話をとても楽しそうに聞いていらしたそうです。

息子さんのお話をお聞きしながら安井さんが「あなたはいいわねー…」と私が通信に書いた些細な事ひとつひとつをとても良いもの、まるで宝物か何かのように、改めて私に感じさせて頂けた事を思い出しました。

もう、安井さんとお話ができないなんて寂しいです。

安井さん、かわいがって頂いて本当にありがとうございました。

 

 

長男のちょっとした解説と補足

当時は父vs祖父母、そこに巻き込まれる母と僕達という構図でした。

僕視点で見た感じですけど……(^^;

それでもお爺ちゃん、お婆ちゃんは草取りを頑張ってくれていました。

当時は自分の中では”父が悪”だったので、お爺ちゃん、お婆ちゃんはうるさいけど、父のせいだと思っていました(笑)

今ではもちろんそんなこと無く、色々葛藤があったけど、結果的に家族で乗り切りました。

家族に感謝でいっぱいです!ありがとう!\(^O^)/

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.17もご期待下さい!