オーガニック日本茶通信

オーガニック日本茶通信:無農薬・無化学肥料でお茶栽培をはじめて

お茶畑と若い父

通信No.014「1999年04月」

私の大好きな桜の花もあっと言う間に終わり、一年で一番忙しい”新茶の時期”に突入です。

我が家のお茶畑は余所の畑よりものんびり屋さんですが、だいぶ萌黄に色付いてきました。

 

間近で見た富士山は、やっぱりステキ!

3月22日は久々にスッキリと晴れて富士山の雄大な姿を見ることが出来ました。

主人は新茶前の肥料振りをしていたのですが「風が強くて肥料が舞って仕事にならない。」と途中で帰ってきました。

「風が強いのも悪いことばかりじゃーないよ。ほら富士山がきれいだよ。」と窓越しに富士山を見ていると、いきなり「今から富士山に行こうか。」…と言うわけで、下3人の子供達とお昼過ぎから富士山に出かけました。

「本栖湖、田貫湖方面に行ったことがないから~」と私の独断で山梨方面に向かいました。

前日の雪が残っていて辺り一面真っ白でした。

(今年初の雪にお目にかかりました。)こんなに間近で富士山を見たのは久しぶりです。

上の方はもっと風が強いようで、雪がスゴイ勢いで舞っていました。

富士山と周りの雪景色を楽しみながら本栖湖に着きました。

そこはアノ、上九一色村でした。周りの景色が透き通っているようなきれいな所でした。

田貫湖では大きな富士山がそびえ立ち、夕日をあびていてチョットした感動ものでした。

もっとゆっくり見ていたかったけれど寒くて寒くて残念ですが途中で帰りました。

お茶畑から見える富士山もサイコーだけれど間近で見ると、その雄大さ、品の良さ、清らかさに畏敬の念さえ抱きます。

静岡にいらしたら是非、富士山を間近でゆっくりと見て下さい。

 

わ、た、し、の『お茶畑』自己満足記。

畑仕事をしているといろいろな鳥を見かけます。スズメなんか大群でいるんです。

山の中の畑はきじやカラスを始め名前のわからない鳥もいます。

気のせいかカラスは以前に比べたら減ったような……?

餌になる虫やぼかし肥料が沢山あるからだと思います。

牧之原の畑は周りがよその畑とくっついていて、知らない人には境目がわかりません。

ただし家の畑は、葉っぱの色も、見た目も違うので、誰でも違う畑だとわかります。

以前は見ませんでしたが、この牧之原の畑でもキジを見かけるようになりました。

先日も主人とストチュウを掛けていた時の事です。

ストチュウに驚いたきじがバタバタとあわてて舞い出てきました。

すぐ近くのよその畑には行かないで、少し離れた我家の畑まで必死になって避難しました。

次の畑ではスズメが一斉に飛び立ちました。

私達がストチュウを掛け終わるのを電線の上で待って、また、一斉に戻ってきました。

その様子に「なんか家の畑って好かれてるね。」って二人で、ニコニコしてしまいました。

「きっと家の畑って居心地いいんだ~。」と勝手に自己満足をした一日でした。

 

主人がストチュウを掛けている時には、そのホースを持ちながら周りの山や土手を見回していろいろ探します。

ワラビにふきに野びるにヨモギに三つ葉に…この時期は幸せです。

主人に「チョットいい?」と聞くが早いか、ホースをほったらかして山や土手に仕事そっちのけで走り回っています。

このような山菜のある畑は傾斜地なので、ホース持ちをしなければ掛けにくいのはわかっているんだけれど…(優しい主人は、いつもの事だからと笑っています。)

お夕飯は野びるの酢味噌和えに、ふきの煮物に三つ葉のおつゆに…アーやっぱり幸せ!!

 

主人が畑仕事で感じた事を書きました。

なぜ無農薬栽培を始めたのか?

無農薬栽培を始めて6年目になりました。

それまでは毎年毎年害虫が発生しては農薬を掛け、いや発生する前に農薬は掛けるのです。

農薬を掛けても害虫は発生します。

農薬が嫌いで、怖くて、妻や子供には絶対に農薬散布の手伝いはさせませんでした。

でも、このままでは自分が参ってしまいそうで、どうにか流れを変えようと考えました。

そんな時、「EM」の話を聞きました。

やはり土作りが大切で、有用微生物群が増えれば無農薬で栽培できると思い、ぼかし作りと「EMストチュー」を使い無農薬栽培をスタートしました。

 

農家と消費者、どちらが加害者でどちらが被害者・・?

消費者の皆さんは、自分が農薬の被害者であると思っているでしょうが、農家はその何百倍も農薬を浴びています。

農薬散布の日はお酒は飲めません。酒が効きすぎるのです。

風が強いと体中びっしょりになります。もちろん農薬を浴びたからです。

そんなに頑張って害虫退治をしても、害虫はいなくなりません。どこかおかしいですね。

 

問題は化学肥料にある!!

米糠を使った”ぼかし肥”を土に入れていると、化学肥料が微生物やミミズ等に対しては毒薬のように働いている事に気が付きます。

土や茶の木に微生物や小動物が増えてくるのがわかります。

化学肥料のように必要な成分を直接に茶の木に吸わせなくても、微生物や小動物が有機物の分解をしてくれて必要量を確保できるんじゃないか!

有機物の無機化は根と微生物の連携でバランスしているように思います。

必要な成分を必要な時に”点滴のように”与えるのは、茶の木にとってかえって余計なお世話をしているにすぎません。

また、茶の葉っぱも有機栽培でも化学肥料でも同じ成分といわれていますが、化学肥料の葉っぱの方が虫が付きやすいようです。

 

無農薬、無化学肥料でもお茶はとれる??

最初の年は新茶の収穫も例年並であまり差がないように思われました。

前年までの化学肥料がまだ残っていたのでしょう。

しかし、二番茶以降になってからは収量が減ってきました。

新茶と二番茶が同じ収量なのが、元々おかしいのかもしれません。

 

害虫が大発生した!その結果は!!その効果は?? 

二番茶の頃からクワシロカイガラムシが増えてきて、茶の木の枝が真っ白になりました。

秋の番茶はほとんど芽が伸びてきません。

枝が枯れて、茶畑のあちらこちらに大きな穴があいてしまいました。

次の年も新茶はどうにか収穫はありましたが、二番茶は収量が半分以下になりました。

また、夏に尺取り虫の大発生で葉っぱがほとんど無くなってしまいました。

その年は干ばつの年で茶の木が枯れてしまったと思いました。

ところが、10月の終わりから11月になって芽が吹いてきたのです。

11月には新茶のような芽が出そろいました。

「こんな時期に芽が出ているようでは、来年の新茶は出てこないぞ。」と言われましたが、次の年の新茶も少し遅れはしましたが、充分な収量がありました。

真夏に葉っぱが無くなったので葉からの水分の蒸散が押さえられ、かえってお茶の木が保護されたのではないかと思います。

 

以上主人の考えでした。

この通信は今まで私の独壇場でしたが、これから主人の考えも載せていきたいと思います。

お茶の栽培の事が主ですが、私達のお茶に対する取り組み方など感じて頂ければ幸いです。

 

 

お茶農家長男のちょっとした解説と補足

この頃はまだ消毒にストチュウとか、新茶前の肥料とかやっていたのか~と思いました。

無農薬栽培5年目位で止めてたイメージです。

自分はこの頃はまだ高校生で静岡市の高校に行っていました。

仕事は時々手伝っていましたが、基本は友人と遊び回っていた気がします。

もっと手伝えば良かったですね。うん、反省。

そして一番最初の写真は当時の父です。凄く若いですね!(笑)

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.15もご期待下さい!


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