オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.10 1998年5月発行

お茶畑からこんにちは!

平成10年度の新茶刈り取りもやっと終わりました。

今年は雨が多くて丁度よい時期に刈り取りが出来なかった物もありました。

でも、この雨も自然のやった事、これはこれでいいんだと思っています。

また急に”みる芽”のお茶を作ることになったりと、中々に慌ただしい始まりでした。

しかし、無農薬・無化学肥料5年目の茶畑はとても良い新芽がでました。

化学肥料を入れて栽培をすると、芽や葉っぱが大きくなるに連れて固くガサガサした感じになっていきます。

今年の我が家の葉っぱは、大きくなっても瑞々しく艶やかな葉っぱでした。

お爺ちゃんも「いい葉っぱだ。昔、化学肥料を入れないで有機肥料だけで作っていた時はこんな葉っぱだったなー。」と嬉しそうでした。

主人も以前を知っているおじいちゃんの言葉に、まずはホッとしたようです。

お茶屋さんにも「良いお茶だ。」と言われ、「5年目にして、やっとここまできたね。」ってしみじみと嬉しさを噛み締めながらも、バンザーイと叫びながら走り回りたい心境です。……などと書いていたら「母さんならいつも一人で騒いでいるから、何をいまさら……。」

……と高一の長男がニヤッと私を見ながら言われました。

 

みる芽について…

商品説明にも今まで「みる芽」という言葉を使っていました。

静岡県の方言だったらしく、わからなかったようです。すみませんでした。

「みる芽とは…?」お茶刈りの早い時期にだけに採れる、小さな柔らかい新芽のことです。

葉っぱも茎もとても小さく、少量しか採れない為、お値段も高めになっています。

その分、味はとてもまろやかで甘みがあります。

「八十八夜」一番早い時に採れた超みる芽のお茶です。”一芯二葉”といわれるお茶です。

「あさつゆ」は翌日続けて刈り取りをしました。やはり、超みる芽のお茶です。

「初摘み」「香り」はその後、二日ほど葉っぱを成長させてから採ったみる芽のお茶です。

「やぶきた」は「初摘み」をしっかりと生育させてから採った大柄なお茶です。

これらと、「パウダー茶」は5月の新茶と言われる時期に刈り取ったお茶です。

私が普段から使っている言葉、方言、業界用語などが、この通信では当たり前のように書かれています。

スミマセン!!わからなかったらご連絡頂ければ幸いです。

その都度このように書かせて頂きます。(これでわかりますでしょうか…?)

 

今はこんな農作業をしています。

「ならし」はお茶刈りが終わった後、二番茶(6月に刈り取る二番目のお茶)に古い葉っぱが入らないように、一番茶の刈り残った葉っぱを刈り落としていくことを言います。

「台切り」はお茶の木の生育が悪い時や、大きくなり過ぎて刈りにくくなったときなどに、お茶の木を小さくする為に枝の太い部分まで刈り落とし、木の再生を図ることをいいます。

これらの作業は同じ格好でずっと歩くので、少しやっただけでも鍼のお世話になります。

しかし、今年は主人の弟さんと長男が手伝ってくれ、とても助かりました。

長男が主人の野良着や地下足袋を着けて台切り機を持っている姿は、どちらがどちらかわからない位です。

小一の四男はいつも長男を憧れの目で見ています。

この時も「ワアー、お兄ちゃんかっこいい!」とカメラを持ってきて、二人の、イエ、お兄ちゃんの姿を映していました。

「まだ終わらないのかー」とブツブツ言っていたお兄ちゃんもこのおかげか?もうひと頑張りしてくれました。

 

オリジナルの袋を作りました。ルンルン♪♪

私達には、ものすごーく贅沢なんだってわかっていますが、お茶と一緒に何かメッセージがつけられたら?と思い『無農薬茶の杉本園』としてオリジナルの袋を作りました。

「お茶畑からこんにちは」

私達のお茶畑はとてもにぎやかです。

農作業をしていると、キジやタヌキが飛び出してきます。

カマキリや蜂が目の前で畑にいる虫をつかまえてくれます。

土の中も小さな生き物でいっぱいです。安全や安心は当たり前のことです。

農薬や化学肥料は必要ありません。お茶を取りまく多くの自然の中で育まれたお茶です。

予算の都合上、全種類は出来ませんでしたが、私達のモットーである「安全や安心は当たり前の事」「自然とのバランスをとても大切に思っている事」などを頭に置き書きました。

 

 

長男のちょっとした解説と補足

98年から本格的に小売業を開始しました。

今までは既製のパッケージにお茶を摘めて販売していました。

気持ちの入ったパッケージを使うと頑張るぞー!って気持ちになりました。

2019年の新茶から新パッケージに変更予定です。

マイナーチェンジを繰り返しながらも20年間同じパッケージでやってきました。

感慨深いものです。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.11もご期待下さい!