オーガニックお茶通信

過去から見る無農薬茶の杉本園:お通信No.08 1998年1月発行

あけましておめでとうございます

お茶畑からこんにちは!

日本一の山「富士山」

新年、あけましておめでとうございます。

今の時期、私達の住んでいる牧ノ原台地からは、雪をかぶった富士山が、裾の方まで雄大な姿を見せてくれます。

朝日、夕日に映えた富士山はとっても綺麗です。

家から20分ほど離れた山の中にも無農薬の畑はあります。

その畑からも、ちょうど山と山の間に富士山が見えます。

私は富士山を見るのが大好きなので、畑仕事をしながらも富士山に見とれています。

先日も畑仕事の帰りに、車の中から見えた富士山が夕日を浴びて薄いピンク色になり、空の薄いブルーと重なってあまりの綺麗さに「ワアー、ストップ!」と大声を出していました。

主人はビックリして「どうした!!」と慌てて車を止めてくれました。

「富士山があまりにもきれいだから……」

「脅かすなよ。」と言うわけで、しばらく二人で富士山に見とれていました。

見る見るうちに薄いグレー色に変わり雪だけが白く輝いていました。

寒くなると畑仕事をしていても手足は冷たいし、ひと休みすれば寒いので、「もういいよ、始めようよ。」と言った具合で、畑仕事も(イヤダナー)と思う事もしばしばなのですが、富士山を見て心を和ませてもらっています。

私にもっと文才があれば皆さんにステキな富士山をご紹介できるのに…とても残念です!

 

昨年は十一月になっても温かい日が続きました。

畑仕事をしていても、とても気持ちが良くて、私達だけがこんなに良い思いをしては悪いからと、子供達を引き連れてお弁当を持って畑に行きました。

上のお兄ちゃん達は「お母さんは気持ちいいからなんてうまいことを言っても、結局こうなんだよなー。」とぼやきながらもストチュウ散布のホース持ちを手伝ってくれました。

来年の新茶に古い葉っぱが入らないようにお茶の木の上や横の枝を切りそろえる手伝いをしてくれたりと、ブツブツ言いながらも大活躍でした。

下の二人は崖によじ登ったり、お茶の実をポケットいっぱい拾い集めて「茶の実相撲だ!」とか言いながらお茶の実同士を押し付け合い「割れたら負けっ!」と夢中でした。  

お弁当を食べ終わって一休みしている私達とは違い、子供達は畑中を走り回ってバッタを掴まえていました。

中三の長男が「ホレッ!」とニタニタ笑いながら小さなバッタを投げてきました。

ナントその姿、形が義妹が「福島の実家から送ってきたから。」と持ってきてくれたイナゴの佃煮そのものでした。「お母さんはこのピョンピョン跳ねているのを食べたんだよ。かわいそー。」と、からかわれてしまいました。

ちなみに、イナゴの佃煮初めて頂きました。おじいちゃんとおばあちゃんは「子供の時はよく掴ましたのに、今じゃあこの辺りにイナゴはいないネー。」と、懐かしそうでした。

 

勝手にお便り紹介

福島の玉手さんは二人目のお子さん、琢翔(たくと)君が生まれたとお写真を頂きました。

お手紙やお電話で子供のことなど、お話をさせて頂いています。

子育てが惰性になっていた私には、お子さんへの愛情がとてもステキに感じました。

 

青森の佐藤さんはNo.に書かせて頂いた高校の家庭科の先生です。

生徒さんが県の大会で「まるごとお茶を食べちゃおう!」と題して、お茶について発表された中に私達のことも載せて下さいました。

お茶は身体にいいものだからと、文化祭や町の催しなどでお茶の良さやお茶料理を紹介されてちょっとしたお茶ブームだそうです。

私達には中三の子供がいるので子供のこと高校のことなどいろいろ教えて頂いています。

 

名古屋のコルンムッターさんは“素材も身体に良い物を”と気を使っている天然酵母のパン屋さんです。

『お母さんの提案でお茶あんパンをお店に置き始めました。』とお手紙と一緒に沢山のパンを頂きました。

金谷町は田舎なので、天然酵母のパン屋さんはありません。

パン一つ一つに温かみがあって、私達のお茶もこのパンの仲間に入れて頂け幸せです。

 

千葉の初芝さんは落花生を朝市で売られている農家の方です。

我が家のお茶も一緒において下さっています。

奥様はお料理教室でパウダー茶を使った”海苔巻き”と”蒸しパン”を作られたら、とっても好評だったそうです♪

作っている物は違っても同じ農家同士。

ベテランの初芝さんからは落花生へのこだわりや自信を感じさせて頂きました。

 

いつもお手紙やお電話、ファックス、通信欄でのお便りを本当にありがとうございます。

大変な畑もありつらい思いもしましたが、皆さんからのお便りがただ、ただ嬉しくってつらい気持ちも乗り越えてこられたように思えます。

昨年の暮れの”クリスマスイブ”には、とても嬉しい”クリスマスプレゼント”が届きました。

群馬EM研究会の代表の黒沢さんからでした。私達はただのお茶農家なので、売り方なども分からず、黒沢さんには大変なご迷惑をお掛け致しました。

それにもかかわらず、ご丁寧なお手紙と一緒に黒沢さんの作られた「パウダー茶の利用法」を送って下さいました。

嬉しくってつい涙が出てしまいました。

皆さんにはご迷惑をお掛けするだけの私達ですが、周りの方々のおかげで、幸せな気持ちで新しい年を迎えることが出来ました。

本当にありがとうございます。

こんな私達ですが……今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

長男のちょっとした解説と補足

この時の自分は中学三年生でしたが、9月~卒業まで不登校で引き籠っていたので、11月に畑でこんな元気だったかなぁ?と本当に記憶にございません。

覚えているのは高校は受験締め切り2日前に願書を出して、ギリギリに受験勉強を始めたことくらいです。

あと発表日には合格者第一号だったらしく「不登校のエイゴが受かったんだから、みんな大丈夫!」と職員室がすごく盛り上がったらしいです。

解せぬ。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.09もご期待下さい!