お茶畑からこんにちは!
暑中お見舞い申し上げます。
雨の合間に二番茶の刈り取りもやっと終わりました。
よその畑に比べると、芽の出も伸びも遅く、葉っぱの色も薄く収量も少なかったです。
主人は毎朝早起きして全部の畑を見回り、刈り取りの時期を調べていましたが、昨年の二番茶とはまた違う生育に、畑の様子をとらえきれずに苦労していました。
揉み方もお茶の葉っぱが変わったと同時に、無農薬茶を扱ってくれるお茶屋さんが変わったので、そのお茶屋さんの要望に合わせて揉み方を変えなければならなくなりました。
機械とにらめっこしながら四苦八苦していました。
今、お茶畑では…
勝手に四苦八苦している私達のことなどお構いなしに、カマキリの赤ちゃんがチョコチョコしています。
お茶刈りをしていると主人の服にセミが止まったので機械を止めて逃がしてやりました。
続けて刈っていると今度は私の服に止まっていました。
そしてトンボが私達の前を行ったり来たりして、周りの山ではウグイスが鳴いたりと、大きなエンジン音を立ててお茶を刈っている私達はこの自然の中では邪魔者のように感じます。
のんびりと草取りでもしながら畑にいると、とても気持ちがいいです。
ただ一つをのぞけばですが……この季節になると私の大の大の苦手なへびがいるんです。
まだ今年は一度もお目に掛かってはいませんが、こればかりはハッキリ言ってイヤです!
昨日、大豆粕の肥料を一人で振っていたら、いつの間にか足に蝉が止まっていました。
そのままにしておいたらずっとくっいていました。
そして、今日はトンボがずっと一緒に飛んでいてくれました。
なんか、嬉しくなっちゃいました。
ヤッホー!!初めてのお客様をお迎えしました。
長野県で保母さんをされている内藤さんが、熱海で行われる研修に先立って茶畑を見に来て下さいました。
お勤め先の保育所でもお茶を使って下さっています。
「赤ちゃんにも飲ませています。茶殻をガーゼに包んで赤ちゃんのお尻を拭いているのでオムツかぶれにもなりませんよ。」とおっしゃっていました。
内藤さんが来て下さることを待っていたのは私達だけではありませんでした。
お爺ちゃんも密かに待っていたようでした。
草だらけではみっともないからと、畑の草を取ってくれたり道草を刈ってくれました。
家にも寄って頂き、お爺ちゃんは「きれいな人だなー」とご機嫌でした。
山の中までお茶畑をわざわざ見に来て頂くなんて、なんか申し訳ないような気がしました。
「アッ!、服と靴が汚れちゃいますよ。」と言っても「いいです。いいです♪♪」とお茶畑の中に入られて様子を見たり、写真を撮ったりと、とても喜んで下さいました。
何もお構いは出来ませんでした。
本当に、ただの無農薬の畑と牧ノ原の茶園を見て頂いただけでした。
「とても感動しました。」と、チョット書くのが気恥ずかしいような、とても嬉しいお葉書を頂きました。
皆さんもこちらにいらっしゃることがありましたら、お茶畑ばかりで何もお構いもできませんが、お立ち寄り下さい。
赤城爽苑さんのお料理
その2 <天ぷらの衣 冷水で溶いた天ぷら粉の中にパウダー茶を入れ衣を作ります。 チョット季節はずれですが、タケノコの天ぷらなど綺麗で美味しいですヨ! |
チョットしたニュースです。
昨年から私達のお茶が大手スーパーに並んでいます。
今年の無農薬茶が売り切れてしまったため、現在は無農薬栽培で1年以上経過したのお茶が並んでいます。
このお茶は昨年までは減農薬栽培(農薬・化学肥料を減らした栽培)でやっていた茶畑です。
そこを家で借りて、無農薬・無化学肥料で栽培を始めました。
この茶畑もこれからずっと無農薬・無化学肥料で栽培して有機栽培茶を確立します。
栽培責任者として主人の名前と住所、電話番号が書いてありました。
こちらからのお問い合わせも何件かありました。
私も子供達を引き連れて、隣町のスーパーまで見に行きました。
子供達は「こんなに大きなお店に、お父さんの名前が入ったお茶があるなんてスゴイ!!」と大はしゃぎでした。
このお茶は、荒茶と言って揉んですぐに問屋さんに出したお茶です。
二度目の火入れをし、綺麗に加工するのはお茶屋さんがしています。
私達から直接買って頂いているお茶とは加工の仕方や火入れなど違うため、私もどんなお茶になっているのか気になって、一番高いお茶と家にない玄米茶を買いました。
お爺ちゃん、お婆ちゃんは物珍しそうに見ながらも「家のお茶を買うなんて!」と大笑いしていました。
完全な無農薬茶ではありませんが、見かけましたら味わってみて下さい。
このお茶やさんは値段的にも一般のお茶と変わりなく扱って下さり、手の届きやすいお店において下さっているので、主人も嬉しいようです。
ヒョンな事から、初めて座談会を開いちゃいました。
『自然食通信』を見ていらした方は『BOOK,NEWS』を覚えていらっしゃいますか?
その欄を担当されていた加藤哲夫さんと昨年、名古屋で開かれた『エコ見本市』で知り合いました。
加藤さんは仙台で『カタツムリ社』という出版社と『ぐりんぴいす』という自然食のお店をされています。
加藤さんの作られた『エコロジー事業研究会』に主人ではなく私が五月に入会しました。
正直「おもしろそうだな」と思って訳も分からずに入っていました。
加藤さんが浜松にいらっしゃると伺って主催者の方に電話をしたら「ボランティアでお金がないので、金谷でも講演会を開いて片道の汽車賃を出して?」と言われ「エェ~!私がー!できませんー!」と言いながら座談会を開いちゃいました。
当日は、茶畑を見て頂きながら会場へ、無農薬茶の仲間や図書館建設運動の人達、塾の先生など17名が集まりました。
加藤さんのお話は、今の世の中の様子を的確に捉えられていて、みんな自分たちの向いている方向を見直して「このまま進もう!」と納得していたようでした。
そして何より“この小さな金谷という町に違うことをしながらも、同じ方向を見つめている仲間がいるんだ!”と言うことが確認できて心強かったようです。
研究会に入った途端ものすごい量の資料や通信が届きました。
見ていたらお茶を買って下さっている東京の中川さんのお名前が載っていたので嬉しくって思わず電話をしたら、昨年度で止められたとの事でした。
(中川さん!ガッカリしちゃいました!でも、いろいろお話しできて楽しかったです!)
長男のちょっとした解説と補足
この頃は自販はしていないため、お茶屋さんに出荷して、そのお茶が大手スーパーに並んでいました。
販売者はそのお茶屋さんですが、生産者として父の名前が載っていました。
その為、無農薬に転換中のお茶もお茶屋さんに売っていたので、今回の記事はその転換中のお茶を大手スーパーで販売をしたということです。
20年も前の話なので父、母共にたぶんそうじゃないかなぁ~というくらいの記憶しかありませんでしたが(^^;
ここまで読んで頂きありがとうございました!次回のNo.08もご期待下さい!