無農薬茶の杉本園情報

~慣行栽培から有機栽培、そして自然栽培へ~

ハンマーナイフモアで草刈り

代々お茶農家だった杉本園は平成5年に父の一声から、農薬も化学肥料も一切使わない有機栽培を始めました。

最初の2年は順調でした。なんだ~!こんなの楽勝じゃん!と正直なめていました。

ところが3年目になると収量がガクンと落ち、夏にはミノムシやシャクトリ虫が大々発生!

この時は家族一同、手作業で一匹一匹と虫を捕っていきました。

茶畑は全ての葉を食べられ、枝だけのみすぼらしい茶畑になりました。

 

周りの農家さん
周りの農家さん
もうこれは枯れてしまうな……

と周りの農家さんは皆口々に言ってきました。しかし秋も終わりに近づく頃になってグン!っと元気な新芽が出てきました。

父
なんだこれは!?何が起こったんだ!

エイゴ
エイゴ
そんなに驚くこと?

 

当時お茶に詳しくなかった僕は全く理解していませんでした。この時期は普通、来年の新芽の準備に入るらしく新芽は出てこないらしいです。

周りの農家さん
周りの農家さん
こんな時期に新芽が出たら、もうお茶は出ないぞ!

と周りの農家さんは言ってきましたが、新芽も元気よく出てきました。

この事から虫は葉っぱを食べる悪い奴ではなく、夏の暑い時期にお茶の葉が付いていると蒸散作用でお茶の樹が枯れてしまうため、それを防いでくれた仲間になりました!

 

有機栽培から自然栽培へと移っていくお茶栽培

そこから肥料を減らし、根を深くまで張らせるように栽培方法を変えました。2年して少しずつ茶の樹が元気になってきた時に奴らはやって来ました。

「チャドクガ」の幼虫
※ウニョウニョが苦手じゃ無い人は「チャドクガの幼虫」で検索してください。

こいつに刺されると、全身かぶれ、酷いと一月くらいカサブタまみれになります……こいつらが発生した理由を探しながら、みんな全身かぶれてお茶畑で仕事をしました。

そこでふとある時、幼虫がいるのは茶の樹の横枝だけということに気が付きました。その横枝を辿っていくと、茶の樹の幹では無く土の中へ伸びていました。「あれ?」っと思いながらも引っ張ってみると浅い根っ子が出てきて、そのまま幹へと繋がっていました。

父
これだ!

と父は確信して、その横枝を全て剪定しました。剪定した茶の樹は2年経過すると幹がグンと太くなり、根も深くまで伸びました。

 

横枝がスッキリした茶の樹には別の利点がありました。

 

風や光が全体に行き渡るようになり、病気やダニが発生しなくなりました!

今までの元気が無かった茶の樹はどこに行ったんだ!とビックリするくらいに元気になり、プチプチとした新芽がグングン伸びるようになりました!

茶樹の間隔が広くなり雑草が山のように生えてくるようになりました!

雑草がこんなに生えてきていいのか!?と考えるかもしれません。でもこれでいいんです!雑草が刈っても刈っても生えてくるようになったため、肥料がいらなくなったのです!

 

ここから自然栽培へ舵を切っていくことになります。平成26年のことでした。

そして現在ではハンマーナイフモアという自走の草刈り機を導入し、年間農作業の8割以上が草刈りという杉本園流の自然栽培が始まりました!

ここまで読んで頂きありがとうございました。